【現役学校司書が教える】学校司書の1日 出張編

仕事

学校司書の仕事において、学校外で勤務することは年に十数回あります。その際は、出張として申請するのですが、具体的にどのようなことを指すのか私が勤める自治体で出張と認めている例をもとに説明していきたいと思います。

自治体によって、出張と認める内容が異なりますので、詳細については、担当されている事務または自治体の担当にお問い合わせください。

学校司書の出張とは

学校司書の出張は自治体の勤務条件に記載されており、私が勤める自治体では、認められている出張が6つあります。出張に行かれる際は、必ず交通費(旅費)の有無と経路、目的を明確にしましょう。

出張は、公共交通機関を利用した場合は、交通費(旅費)が発生します。管理職または担当職員適切な金額と経路(最も経済的な)を申請してください。

多くの自治体では、原則、自転車での移動を勧めています。自転車保険の加入ヘルメットの着用はした方が良いです。

なお、出張先へ直行または直帰も可能ですが、勤務時間中に勤務先に行くことが出来ないか、戻れないか直行直帰の判断をされます。所属校の管理職と相談しましょう。

1.研修

年に数回ほど、図書館や自治体の施設で、司書としての資質向上に向けての研修が行われます。自治体の教育委員会が主導となるので、正式な通知が管理職に届きます。届いたら受け取りましょう。

通知には、日時と場所、実施内容等が記載されています。スケジュールに組み込んだで、当日、出張先にいきましょう。

2.協議会

自治体の公共図書館が取り組んでいる活動で、地域内にある学校の学校司書(私立も含む)図書担当教諭公共図書館職員との意見交換や活動報告を行うために行きます。

学校によって、かなり公共図書館が離れていますので、自転車や公共交通機関を利用して行かれる方もいます。(幸い私の勤務先は図書館が目に見えるほど近いので、徒歩で行けます)

3.選書(ブックフェア)

各業者が実施している選書会(ブックフェア)があります。自治体によりますが、私の勤めている自治体は最大2回まで可能とのことでした。仲の良い他校の学校司書と行くことがあります

選書会は必須ではありませんが、業者が学校へ出張して、即席展示サービスもあるので、それも活用してみてください。

4.蔵書点検

年に1回程度、所蔵資料の総点検作業を行う蔵書点検があります。学校規模には関係なく各学校に1台専用の蔵書点検用の機械を使って、作業を行います。
複数人配置の学校は特に困ることはありませんが、学校司書は1名しかいないところや、複数校兼任があることが多いのが一般的です。

蔵書点検についての記事を書いていますので、参照してみてください。

ただ、学校規模によって蔵書冊数は異なるため、人手を借りたり機械を借用を行ったりする場合があります。その場合について、見てみましょう。

4‐1.蔵書点検を手伝う

人手を借りてまででないと終わらせることが出来ない蔵書冊数を抱えている学校も少なくはありません。
自治体の担当に作業依頼をするか、他校の学校司書と予定を合わせ、所属する学校の管理職と相談自治体の担当に相談して、正式に出張の依頼の手続きを実施してもらいます。

4‐2.蔵書点検用機械の借用・返却

人手は確保できたけど、機械が1台しかないので、機械だけ借用する場合もあります。原則として、借用依頼をした学校所有元の学校へ行くことになります。

事前に学校司書同士で予定を合わせた上で、管理職に相談して、借用元の学校司書が所有元の学校へ行きます。

だいたいの学校が、夏休み中に行うので、暑さが堪えます

5.定期健康診断

年に1回指定された医療機関に受診します。原則、勤務時間内に行くことになるので、自治体によっては、職免と称されることもあります。

6.異動に伴う引継ぎ

他校への異動では、引継ぎが必須になります。私が勤める自治体では年度内の引継ぎを伴う出張は最大3回まで認められています。異動先で前任者からの引継ぎと、所属校で後任者への引継ぎと、いろいろ大変ですが、認められていることがすごいですね。

番外編.自治体によって出張がない!?

投稿直後、X(旧Twitter)でポストした際、リプライに返ってきた内容に驚きました。自治体によって出張がない、または認められていないとのことでした!

まとめ

いかがだったでしょうか。自治体によって異なりますが、学校から離れて勤務することはよくあります。

ちなみに、前いた自治体は、居住地でもあったので、自転車での移動が必須であったので、旅費は認められませんでした。通われているところが異なる自治体であれば違ったのかもしれません。

また、自治体によってこんな出張が認められている出張が認められていないなどありましたら、コメントで残してもらえるとありがたいです。

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