久々の日記ですが、さっそく残念なことが新年度早々に発生し、解決したものの、その話が蒸し返されてしまった件を今回お伝えしたいと思います。以前、X(旧Twitter)でポストしたものを詳細にお伝えし、その続きとして見ていただけると分かるかと思います。
事の発端は?
事の発端は、新年度最初の貸出を開始してから2週間を経過した頃、督促の対象者がいるか検索し、新入生2名が該当したので、詳細を表示、督促状を発行しました。その際、督促状を見て驚愕してしまいました…
驚愕した理由とは?
驚愕した理由は3つ。1つ目は本校で貸出した事実がないこと、2つ目に資料が本校の資料ではないこと、3つ目にその資料が1年近く延滞していることです。
X(旧Twitter)でポストしたのもあり、かなり反響がありました。それがこちら
だいたいのことはX(旧Twitter)でポストしたのですが、1つ目から3つ目までの理由を詳しく見ていきましょう
本校で貸出した事実がないこと
最初に驚愕したのは、本校で貸出した事実がないこと。貸出の記録は、すぐに反映され、人数(貸出または返却した人数)、冊数、資料の詳細から時期を検索してみても、当該生徒は本校で貸出をしていませんでした。
ただ、市が導入している学校図書館のシステムが、市内での公立小中学校に転入出をしたら、そのデータが転入先へ移行する仕組みだったことから、督促状をかけたところ、当該生徒が延滞していることが発覚したのです。
資料が本校の資料ではないこと
次に驚愕したのは、資料が本校の資料ではないこと。前述したとおり、市が導入している学校図書館のシステムにより、市内での公立小中学校に転入出をしたら、そのデータが転入先へ移行する仕組みのため、本校で貸出した事実がなかったとしても、反映されてしまいます。
ただし、市内の公立小中学校に転出した学校からは、その生徒の情報が消えてしまいます。なので、失態(何らかの手続きのミス)は本校ではなく、転出先の学校にあるということになります。
1年近く延滞していること
3つ目に驚愕したのは、1年近く延滞していること。当該生徒は3冊借りており、貸出期限は2学期最初の金曜日。
詳しく調べたところ、貸出は夏休み前に行っており、何らかの原因で返却処理がされていなかった可能性が高いです。ただ、1年近く延滞しているのに、どうして気付かなかったのかが不明です…
行った対応は?
最初に行ったのは、通常どおりの手続きで、担任の先生に直接、督促状を預けました。本来と違うのは、事情を説明したうえで、生徒に話を取り合ってほしいことをお願いしました。
また、非常にデリケートなこと(他校とのやり取りになるため)なので、まず本校で資料の有無を確認しなければなりません。それは以下の理由です。
最悪なケースその1 資料紛失
本校で資料の有無を確認しなければなりません。確認ができるのは、転入先の本校とサーバー元である市教委で、資料は生徒が所持しているかどうか。見つからなかった場合は、所属校に連絡して、どのように行うか伺い、その指示に動く流れになります。最悪は弁償も考えました。
最悪なケースその2 所蔵校がクレームを出す可能性
実際に起こってしまいましたが、何らかの手続きでトラブルが起こる可能性が高いことです。他校とのやり取りになるので、穏便に対応する必要があります。実際に起こってしまったことは最後にお伝えします。
資料の有無
延滞している生徒の担任の先生が、三者面談期間であったことから、親御さんに話をしていただき、資料が無事にすべて見つかりました。資料に破損等がないか確認しましたが、特に問題がありませんでした。
行った対応は?その2
資料の返却を相談します(この時点で失態が発生していることに気づいていません)。事情も含め、所蔵校の学校司書に連絡することにしました。
ただ、予想していなかったことがあり、X(旧Twitter)でこのようにポストしています。
会計年度任用職員の更新に伴う再試験によっての不採用および退職で市内小中学校で学校司書未配置校が発生し、その連絡先が未配置校であったことが判明し、担当窓口が急遽、その学校の図書担当になりました(ここも失態)
さらに驚くべきことが、図書担当からこう告げられました。
投稿した現在も、未だに配置されていませんが、何も出来ないので保管してくれとのこと。担当学年の教員は異動(しかも学年は単学級)、学校司書は昨年度で退職。さらに異動したばかりで図書担当になったこともあり、事情を知るものは誰もいない最悪な状態でした…
行った対応は?その3
結局、お偉いさん案件になり、話を説明したところで、交換便(文書を運ぶシステム)で送り返すことになりました。返却処理を実施した上で返却したので、形としてはこれで終わり。のはずでした…
対応が済んだのに蒸し返された⁉
別件で図書のお偉いさんに連絡をしていた際に、この話が再燃してしまいました。その原因は度重なる失態と、私とその学校の図書担当のやり取りに、行き違いがあったことが原因で、その学校の管理職に図書担当が相談したこと。終いには、市教委に苦言を呈したとのことで、事が大きく発展し、市教委から図書のお偉いさんへ話があり、本校の管理職にも報告する流れに…
話がややこしくなるので、その件は報告する前に、事情を説明しなければならないため、急いで管理職と相談しました。今回に関しては、危ない橋を渡っていましたが…
「結果的には解決したんだから問題ないけど、何がダメだったのかは聞いてみるから、他校と関わるときは必ず管理職に話を通しておいてね」っとなり、良くも悪くもない結果となりました。
今回の起こった出来事の振り返り
詳しく語っていきましたが、まさか再燃するとは思っておらず、学校司書存続の危機までよぎりました。ホントに間一髪ってところだったと思います。
今回の一件で分かったこと
横並びの関係(同じ学校司書)なら直接連絡は可能であるが、縦社会の構図なので、必ず管理職に相談することになりました。本来であれば、管理職にまず最初に相談すべきでした。御法度なこと(学校司書が他校の図書担当に指図した構図)があったことで再燃してしまったのでした。
ただ、会計年度任用職員の更新に伴う再試験によっての不採用および退職で市内小中学校で学校司書未配置校が発生し、当該資料はその未配置校所蔵であったこと、担当した図書担当が所属校の学校長に報告して、その内容に苦言を呈した管理職が市教委に苦情を入れたことで、大きくなってしまったということの災難でした。
市が導入している学校図書館のシステムが、市内での公立小中学校に転入出をしたら、そのデータが移動先へ移行する仕組みだったことから、当該生徒が延滞していること、本校ではない資料の発見と回収、紛失を避けられたものでした。
結果的に『終わり良ければ総て良し』だったのですが、この教訓を生かしていきたいです。
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