本好きの方にとって、図書館で働くことは一番のあこがれかと思いますが、例外を除き、多くの自治体では、図書館で働くには、図書館司書・司書補の資格が必要であることをご存じでしょうか。
図書館司書は、図書館で働く上で最も必要な国家資格の一つであり、資格の有無で採用条件が優遇になったり、お給料に響いたりすることもあります。
では、図書館司書は、どのようにして資格を取得することが出来るのか、取得方法についてご紹介します。
図書館司書の他に司書補があり、分かりやすいように、図書館司書を司書、司書補と分けて紹介していきます。
1.司書・司書補を取得するには
司書・司書補を取得するには、大学(通信制大学・短期大学等)で講義を受けるか、7~9月にかけて行われる集中講座を受けるかのいずれかの方法で取得することが可能です。司書・司書補は最終学歴によって受講資格が異なるため、以下を参照してください。
1-1.司書を取得するには
司書を取得するには、以下の受講資格のいずれかに当てはまることが条件です。
①大学に2年以上在学(短大卒業者含む)し、62単位以上を修得しているか又は高等専門学校を卒業していること。
②2年以上司書補(国立国会図書館又は大学若しくは高等専門学校の附属図書館の職員で司書補に相当するものも含む)として勤務した経験があるもの上記の①か②の資格があれば講習の受講・修了はできますが、①なら卒業すること②なら司書補としての経験年数が3年以上になることを満たさなければ、司書となる資格は成立しません。
司書について:文部科学省
①に関しては、高等学校・中等教育学校を卒業しており、かつ大学(短大を含む)に在学して、所定の単位数を修得していることが条件となっています。
②に関しては、注意点があり、司書補という資格を取得し、司書補としてある程度の経験年数がないと司書を取得することが出来ません。
つまり、高等教育(大学相当の教育)を受けていること、または司書補の資格を有し、司書補としてある程度の経験年数を満たすことで、司書を取得するための受講資格を得られるということが分かります。
1-2.司書補を取得するには
ちなみに司書補は、司書の補助的な役割ですが、ある程度の経験年数を満たすことで、司書を取得するための受講資格を得られる資格です。
司書補は、中等教育(高等学校)を修了(卒業)していることが条件です。大学に進学していなくても、この資格を取得することで、図書館で働くことも可能です。
2.司書・司書補の開講講座・講習は
司書・司書補の開講講座は、文部科学省に告示されている大学を確認していただくか、またはインターネットで検索してみてください。
3.司書・司書補の費用は
講習などによって費用は異なりますが、相場はだいたい15万~20万円程度と幅広いので、ご自身の予算に合わせて選ぶと良いかと思います。
また、厚生労働大臣指定講座で受講、お住いの管轄のハローワークにて、一般教育訓練給付制度を申請することで、受講費用の一部(20%)を受給することができます。
詳細は以下のページをご覧ください。
4.司書・司書補の仕事、お給料は
司書・司書補の具体的な仕事やお給料について、関連記事をご覧ください。
5.まとめ
いかがだったでしょうか。
社会人になってからも資格取得可能で、費用も抑えられることもあるので、おすすめです。
図書に関する記事があれば、随時更新していきますので、よろしくお願いします!!
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