求人とかで「プール監視員」で検索すると、公共施設やスポーツジム等で通年、募集をしていますね。
実際の仕事について調べたことはありますか。
2023年から、プール監視員で働いていますが、どのような仕事をするのでしょうか。分かりやすく解説していきたいと思います。
プール監視員の業務とは
プール監視員は、主に利用者の安全確認、プール内の安全確認のほか、更衣室、トイレ、プールサイドなどの利用者が使う設備の清掃、受付などを行います。
ごく稀に、溺れてしまう利用者もいるため、その救助・応急処置を行うこともあります。
危険行為など事故防止のための注意・監視を行います。
4人以上でローテーションを組んで、コントロール・タワー・パトロール・レスト・受付(案内)等を交代で回していきます。
コントロール
プール内の制御から、監視員の待機場所など、場所によって機能は様々ですが、プール内の中枢を担う部分です。基本的には責任者が制御を行いますが、安全を行うにあたって重要な施設・役割です。
タワー
監視台と呼ばれています。高い位置から監視を行います。プールの監視においては、監視範囲と利用者の行動における大事な役割です。
パトロール
主に巡回による監視です。プールサイド・遊泳設備の出入り口・水上及び陸上から監視を行います。混雑時は、人員を多く配置したり、緊急時には迅速に対応したりと、機動的な役割があります。
時には初めて利用する方に向けての案内も行いますが、その間にも監視を行っています。
レスト
いわゆる休憩や監視以外に入ります。監視員は基本的に20~30分程度で監視を行ったうち、同程度の休憩等を行います(日本赤十字 水上安全法講習 第4章安全と監視 より)。
受付(案内)
プールの利用料金、初めて利用する方に向けての利用案内、スイムキャップ(水泳帽)やゴーグル等の販売など、様々な業務を行っています。
監視員の業務に当てはまらないこともありますが、現状は人手不足のため、人員をうまく使ってローテーションすることが一般的です。
プール監視員で働くには
資格がなくても働けるが、泳げること・水着の着用が求められる
基本的に資格がなくても働くことは可能です。救助や点検等でプールに入ることがあるため、ある程度の水泳能力が求められます。全く泳げない場合は、おすすめしません…
また、水着の着用が求められます。制服(Tシャツ等)は貸与されますが、ビキニ👙といった物ではなく、フィットネスや練習着といった種類がオススメです。
警備業に該当することがある
一部のプール監視員の仕事は、警備業に当てはまることがあるため、身分の潔白(逮捕歴や禁固刑に処されたことがない)の証明が必要になり、18歳以上ではないと従事できません。
詳細はこちらのサイトをご覧ください。
水上安全法救助員の有資格者及び知識のある者が必要
現場には1名以上の日本赤十字社の水上安全法救助員または、それに同等する資格、知識を有する者が必要になります。これは、プールの安全確保・二次災害の防止・人命救助における応急処置で採用元が採用条件として定めていることが多く挙げられます。
毎年5~9月に数回ほど、日本赤十字社が主催する講習が行われています。お住まいの地域によって費用・会場・実施期間が異なります。詳しくは以下のリンクから検索してみてください。
実際に私も水上安全法救助員Ⅰを取得しましたので、以下のブログをご参照ください。
プール監視員の給料
地域によって異なりますが、最低賃金から時給1500円ほどの幅広く、水上安全法救助員の資格があると、資格手当で上乗せされることもあります。時給1150~1300円が相場です。
仕事はキツい?ラク?
現場によって異なりますが、働くポイントとして検討してみた方が良いかもしれません。屋外は夏季限定となっていることが多いですが、かなりキツいため、高めの時給に設定されていることがあります。
- 屋外は天候不順で中止になることがある
- 屋外は日焼けや湿気、暑さ体力を消耗する
- 水分補給は必要
- 清掃や片づけを実施するため、体力が求められる
- 営業していても利用者が来なければ暇
- 何もトラブルがなければ暇
ただ、監視員の資質として、凛とした態度で臨むことが求められます。それぞれの現場でのルールに従うようにしたり、安全を確保したり、事故を未然に防いだりするよう努めなければなりません。
プール監視員の現状
極端な人手不足
とにかく人手不足であることが現状です。時給にも大きく幅があるので敬遠されることが多いです。特に水上安全法救助員の有資格者が不足しているので、限られた人員でフルで回されることが多いです。
女性スタッフが少ない
ほぼ肉体労働のため、男性が多いです。少なからず、親子連れや習い事、フィットネスで女性も来場します。更衣室やトイレなど異性が営業中は立ち入ることが出来ないため、女性スタッフが必要になります。
制服(Tシャツ等)の下に水着を着用していますが、自身のシルエットや視線を気にする方もいるため、敬遠して少ないのも現状です。
プール監視員に向いている人・やってほしい人
プール監視員として、向いている人・やってほしい人をまとめてみました。
望ましい理想、この仕事で生かせること、監視員として資質の3点でまとめました。
- 体力があり、泳げる自身がある方
- 警備業の経験がある方
- 教員を目指している方(体育の授業で水泳を行うので)
- スイミングインストラクターをされている方
- 医療従事者の資格を有している方(治療に当たる医療行為)
- 救助や応急処置などの資格・知識がある方
- 責任感を持ち、メリハリをつけて働ける方
あくまでも、個人の見解になりますが、ぜひ経験として働いてみてはいかがでしょうか。
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